if_cscop.txt For Vim バージョン 9.1. Last change: 2024 May 11
VIMリファレンスマニュアル by Andy Kahn
cscope Cscope
この文章はVimにおけるcscopeインターフェイスの使い方について述べている。
cscopeはctagsのようなツールであるが、ctagsよりも多くの機能が提供されるので
ctagsの代わりとみなせる。Vimではタグにジャンプするように、cscopeクエリの結果へ
ジャンプすることができる; ジャンプの履歴はタグスタックに保存されいつものキー
マッピングにより、普段tagsでやるように関数の間を行ったり来たりできる。
1. Cscopeの紹介 cscope-intro
2. Cscopeに関係するコマンド cscope-commands
3. Cscopeオプション cscope-options
4. Vimでのcscopeの使い方 cscope-howtouse
5. 制限事項 cscope-limitations
6. 使い方の提案 cscope-suggestions
7. 入手法と情報 cscope-info
現在のところUNIXとWin32で使える。
==============================================================================
1. Cscopeの紹介 cscope-intro
以下の文章はあるバージョンのcscopeのマニュアルから引用した:
-----
cscopeは貴方を助けるインタラクティブなスクリーン指向のツールです:
いつ終わるかわからない厚いソースリストのページをめくることなく、Cプログ
ラムがどのように働くかを知る。
プログラム全体を知らなくても、バグを修正するために変更すべきコードの位
置を見つける。
列挙変数(enum)に値を追加するといった提案された変更の影響を検証する。
既存の関数に引数を追加したというような全部のソースファイルに施された変
更を検証する。
全部のソースファイルのグローバル変数の名前を変える。
ファイルの指定された行にある定数をプリプロセッサーのシンボルに変更する。
これは次のような質問に答えるように意図されている:
どこでこのシンボルが使われたのか?
それがどこで定義されたのか?
この変数がどこでその値を得たのか?
このグローバルシンボルの定義は何か?
この関数はどのソースファイルのどこにあるのか?
どの関数がこの関数を呼んでいるのか?
どの関数がこの関数から呼ばれているか?
"メモリが足りない" というメッセージはどこから来たのか?
このソースファイルはディレクトリのどこにあるのか?
どんなファイルがこのヘッダーファイルをインクルードしているのか?
cscopeは起動すると最初に1度だけソースファイルからシンボルデータベースを作成
し、このデータベースを用いてこれらの質問に答える。2度目以降の起動では、ソー
スファイルが変更されたかソースファイルのリストが異なる時にだけデータベースが
再構築される。データベースが再構築される時でも変更されていないファイルについ
ては過去のデータベースよりコピーされるので、初めから構築し直すよりも高速に
構築できる。
-----
通常cscopeを起動すると、上のような問い合わせ(クエリ)を入力できるフルスクリーン
の選択画面が表示される。しかしながら、一度クエリが見つかりマッチを含むソース
ファイルを編集するためのエディタを指定してあると、普段viでCtrl-]や:tagコマンド
でやっているようなタグからタグへの単純なジャンプはできなくなる。
Vimのcscopeインターフェイスはcscopeの行指向インターフェイスを利用することでこ
れを行い、実クエリに対する出力を解釈する。cscopeのクエリの結果は最終的に通常の
tagsのようになるので、普通のタグのようなジャンプ操作 (Ctrl-]や:tag) を行うこと
ができ、タグスタックをCtrl-Tで逆に辿ることも可能になる。(しかしキーマップの再
定義やコマンドやオプションの設定をしないで、まったく単純にCtrl-]や:tagと同じよ
うにジャンプできるわけではないことに注意して欲しい。cscopeインターフェイスがど
のように働くのか、どういう使い方が提案されているのかは残りのセクションを参
照。)
==============================================================================
2. Cscopeに関係するコマンド cscope-commands
:cscope :cs :scs :scscope E259 E262 E560 E561
全ての cscope のコマンドは cscope コマンドのサブコマンドとしてアクセスすること
ができる。
:cscope または :cs がメインコマンドである。
:scscope または :scs はウィンドウ分割を伴って同じことを行う。
:lcscope または :lcs はlocationリストを使用する。:lcscope を参照
のこと。
利用可能なサブコマンドは:
E563 E564 E566 E568 E622 E623 E625
E626 E609
add : 新しいcscopeデータベース/接続を追加する。
使用法 :cs add {file|dir} [pre-path] [flags]
[pre-path] cscopeに-Pコマンドで渡されるパス名
[flags] cscopeに引き渡す追加フラグ
例
cscope-find cs-find E567
find : cscopeに問い合わせる。#5オプション(grepパターンを変更する)以外の全
cscopeクエリオプションが使用可能。
使用法 :cs find {querytype} {name}
{querytype}は実際のcscopeのラインインターフェイス
の番号(デフォルトのnviコマンド)に対応する:
0 or s: Cのシンボルを検索
1 or g: 定義を検索
2 or d: この関数から呼ばれる関数を検索
3 or c: この関数を呼んでいる関数を検索
4 or t: 文字列を検索
6 or e: egrepパターンを検索
7 or f: このファイルを検索
8 or i: このファイルを参照(#include)しているファイルを検索
9 or a: このシンボルが変数に割り当てられた場所を検索
4 と 6 以外のタイプでは、{name} における先頭のスペースは取り除かれる。
4 と 6 では {querytype} と {name} の間にちょうど 1 個のスペースが挿入
される。
例
この2つの例は、同じクエリ("vim_free" を呼び出している関数を検索)を
実行する。
この例の上の方は、"initOnce" というテキストを検索し、下の方は
"initOnce" を検索する。
この例を Vim 5.1 のソースコードに対して行うと、以下の出力を生成す
る。
Cscope tag: DEFAULT_TERM
# line filename / context / line
1 1009 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"amiga"
2 1013 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"win32"
3 1017 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"pcterm"
4 1021 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"ansi"
5 1025 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"vt52"
6 1029 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"os2ansi"
7 1033 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"ansi"
8 1037 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
# undef DEFAULT_TERM
9 1038 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"beos-ansi"
10 1042 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"mac-ansi"
11 1335 vim-5.1-gtk/src/term.c <<set_termname>>
term = DEFAULT_TERM;
12 1459 vim-5.1-gtk/src/term.c <<set_termname>>
if (STRCMP(term, DEFAULT_TERM))
13 1826 vim-5.1-gtk/src/term.c <<termcapinit>>
term = DEFAULT_TERM;
14 1833 vim-5.1-gtk/src/term.c <<termcapinit>>
term = DEFAULT_TERM;
15 3635 vim-5.1-gtk/src/term.c <<update_tcap>>
p = find_builtin_term(DEFAULT_TERM);
Enter nr of choice (<CR> to abort):
出力には幾つかの情報を示している:
1. タグの数(例には15個ある)
2. タグが在る行番号
3. タグの在るファイル名
4. タグのコンテキスト(例えばグローバルか関数名か)
5. ファイルの該当行そのもの
help : 短い解説を表示する。
使用法 :cs help
E261
kill : cscopeとの接続を切断する(もしくは全ての接続を切断する)。
使用法 :cs kill {num|partial_name}
cscopeとの接続を切断するには、接続番号か部分的な名前を指定しなけれ
ばならない。「部分的名前」とは単純にcscopeデータベースのパス名の一
部である。部分的名前を使用してcscope接続を切断する時には注意するこ
と!
接続番号-1を指定すると、全てのcscope接続が切断される。
reset : 全てのcscope接続を再初期化する。
使用法 :cs reset
show : cscope接続を表示する。
使用法 :cs show
:lcscope :lcs
このコマンドは ":cscope" とほぼ同じだが、オプション 'cscopequickfix' がオンに
なっている場合、quickfix リストでなくカレントウィンドウのlocationリストで
cscope の結果を表示する。
:cstag E257 E562
ctagsとcscopeを同じように使うのならば、両方を順に検索してジャンプを行うのに
:cstagが利用できる。例えば、最初にcscopeデータベースを検索し、見つからなかっ
た時には、tagsファイルを検索することができる。どちらを先に検索するかはcstoの
値で決まる。詳細はcscope-optionsを参照。
:cstagがcscopeデータベースを検索する時には、識別子に対して ":cs find g" と同
じように働く。
:cstagがtagsファイルを検索する時には、識別子に対して:tjumpと同じように働
く。
==============================================================================
3. Cscopeオプション cscope-options
全てのcscopeのオプションは:setコマンドによって設定できる。理想的には起動ファ
イルのどれか1つ (例: .vimrc) で行うであろう。cscopeに関係する幾つかの変数は
.vimrcの中だけで有効である。Vimが起動した後にそれらの変数を変更しても効果が
無い!
cscopeprg csprg
'cscopeprg' にはcscopeを実行するコマンドを指定する。省略値は "cscope"。例:
cscopequickfix csqf E469
{+quickfix付きでコンパイルしないと利用できない}
'cscopequickfix' はcscopeの結果を表示するためにquickfixウィンドウを使うかどう
かを決める。これはコンマ区切りのリストである。要素は cscope-findコマンド (s
または g, d, c, t, e, f, i, a) とフラグ (+ または -, 0) から成っている。
'+' は結果がquickfixウィンドウに追加されることを示す。
'-' はそれ以前の結果を消すことを意味する。'0' や何も指定していないコマンドは
quickfixウィンドウを使わない。探索は始まりから最初のコマンドを見つけるまで実行
される。
デフォルトの値は "" (quickfixを使わない)。次の値が便利だろう:
cscopetag cst
'cscopetag' が設定されていると、コマンド ":tags"、CTRL-]、そして "vim -t" はデ
フォルトの:tagの代わりに、常に ":cstag" を使うようになる。事実上、tagファイル
と同じようにcscopeデータベースを検索することができるようになるだろう。省略した
場合はオフ。例:
cscoperelative csre
'cscoperelative' が設定されていて、cscope にプリフィックスが与えられていない場
合 (プリフィックスは cscope の -P オプションの引数である)、絶対パスを得るため
に、cscope.out が保存されているディレクトリ (通常はプロジェクトのルート) が使
われる。初期設定はオフである。Note: このオプションは cscope (cscopeprg) がプリ
フィックスパス (-P) なしで初期化されている場合のみ効果がある。例:
cscopetagorder csto
'csto' の値は:cstagが検索を実行する順序を決定する。'csto' が0に設定されてい
るならば、先にcscopeデータベースが検索され、cscopeでは見つからなかった時にだけ
tagファイルが検索される。'csto' が1ならば、cscopeデータベースの前にtagsファイ
ルが検索される。省略値は0。例:
cscopeverbose csverb
'cscopeverbose' が設定されていないと(デフォルト)、cscopeデータベースを追加した
際の成否結果のメッセージが表示されない。理想的には、.vimrcの中でcscopeデータ
ベースを追加する前にリセットし、追加し終わった後で設定すべきである。設定してお
けば、Vim使用中にデータベースの追加に失敗した時、(望むらくは原因を特定するの
に)役立つメッセージが表示されるだろう。例:
cscopepathcomp cspc
'cspc' の値はファイルパスのうち幾つの構成要素を表示するか決定する。省略値であ
る0を設定した時には完全なパスが表示される。値として1を設定すればファイル名だけ
が表示される。その他の値であれば、その数だけ構成要素を表示する。例:
==============================================================================
4. Vimでのcscopeの使い方 cscope-howtouse
最初にやらなければならないことは、ソースコードに対してcscopeデータベースを構築
することである。最も基本的なケースでは、単純に "cscope -b" とする。詳細につい
てはcscopeのマニュアル(manページ)を参照して欲しい。
cscopeデータベースがあるならば、次にそのデータベースをVimへ "add" しなければな
らない。これはcscopeとの "接続" を確立し、それをVimが使えるような状態にする。
これは.vimrcや、vim起動後に手動で行うことができる。例えば、cscopeデータベース
"cscope.out" を追加するには、次のようにする:
この結果は ":cs show" を実行することでもう一度チェックすることができる。これは
次のような出力を生成する:
Note:
Microsoftのランタイムライブラリの制限により、Win32バージョンでは本当のプロセス
IDではなく0が表示される。
一旦cscope接続が確立されれば、cscopeへクエリを送信でき、その結果を表示すること
ができる。クエリは ":cs find" コマンドにより生成される。例:
これは最終的に結構な量のタイプを必要とするのでやっかいである。しかしながら、
ショートカットキーをマッピングしてこれを避ける方法がある。その方法については
cscope-suggestionsを参照のこと。
一致する項目が1つしかなければ、自動的にその場所へ移動する。複数の結果が得られ
た場合には、行きたい項目を選択できる画面が表示される。新しい場所へ移動した後
は、単にCTRL-Tをタイプすることで以前の位置へ戻ることができる。
==============================================================================
5. 制限事項 cscope-limitations
Vimのcscope機能は4つのシステムコール:fork(), pipe(), execl(), waitpid() をサ
ポートしているシステムでのみ利用可能である。これはほとんどUNIXシステムだけに限
られることを意味している。
加えて、CscopeはWin32でも動く。Win32で動くcscopeについて詳しくは次のサイトを見
ること (リンク切れのようだ):
http://iamphet.nm.ru/cscope/index.html
http://cscope.sourceforge.net でダウンロードできる、DJGPP でビルドしたバージョ
ンは、Vim では動かないことがわかっている。
ハードコードされた限界:
:cstag がタグファイルを検索するときの :tjump の動作はカスタマイズできない
(例: tjump でなく tselect を使うことができない)。
==============================================================================
6. 使い方の提案 cscope-suggestions
次のエントリを.vimrcに記述する(パス名は環境にあわせて然るべく変更すること):
'cscopetag' を設定することで、:tag コマンドの実体を :cstag で効率的に置き換え
ている。これには :tags, CTRL-], そして "vim -t" も含まれる。こうすることで、通
常のtagコマンドはctagsが生成したtagファイルだけでなく、cscopeデータベースも検
索するようになる。
あるユーザーは通常のtagの振る舞いはそのままに、:cstagへアクセスする異なった
ショートカットを望むかもしれない。例えば次のコマンドでCTRL-_(アンダースコア)
に:cstagをマップできる:
良く使われる2つのcscopeのクエリ(":cs find" を使う)は、ある関数を読んでいる全て
の関数を探すのと、あるCのシンボルを使用している箇所全てを探すものである。これ
を行うには、例としてこのようなマップを使うことができる:
このマッピングによりCTRL-] (右角カッコ)とCTRL-\ (バックスラッシュ)を、カーソル
の下にある関数名やCシンボルを素早くcscopeに問い合わせ結果を得るのに利用できる
ようになる。
もしくは次の仕組みを使うこともできる。これは Vim/Cscope のチュートリアルに影響
を受けた(http://cscope.sourceforge.net/)。
==============================================================================
7. 入手法と情報 cscope-info
まだcscopeを持っていない(あなたのコンパイラのライセンスやOSのディストリビュー
ションに含まれてない)のならば、次の場所から無料で入手できる:
http://cscope.sourceforge.net/
cscopeはSCOによりBSDライセンスに基づいて配布されている。
Solaris 2.xでは、Cコンパイラのライセンスを入手していれば、cscopeも入手している
だろう。どちらも通常は/opt/SUNWspro/binに格納される。
古いcscopeのクローン("cs" という名)のソースコードがネットで入手可能である。た
だし様々な理由で、これはVimではサポートされない。
オリジナルのcscopeインターフェイス/サポートはAndy Kahn <ackahn@netapp.com>に
よって書かれた。元となった構造(かなり小さいコードだった)はnviのcscopeインター
フェイスから改作された。
cscope-win32
Win32バージョンのcscopeについてはこのサイトを参照すること (放置されているよう
に見える)
https://code.google.com/archive/p/cscope-win32/
Win32への対応は Sergey Khorev <khorev@softlab.ru> がしてくれた。Win32に固有の
問題については彼に問い合わせていただきたい。
vim:tw=78:ts=8:noet:ft=help:norl:
VIMリファレンスマニュアル by Andy Kahn
cscope Cscope
この文章はVimにおけるcscopeインターフェイスの使い方について述べている。
cscopeはctagsのようなツールであるが、ctagsよりも多くの機能が提供されるので
ctagsの代わりとみなせる。Vimではタグにジャンプするように、cscopeクエリの結果へ
ジャンプすることができる; ジャンプの履歴はタグスタックに保存されいつものキー
マッピングにより、普段tagsでやるように関数の間を行ったり来たりできる。
1. Cscopeの紹介 cscope-intro
2. Cscopeに関係するコマンド cscope-commands
3. Cscopeオプション cscope-options
4. Vimでのcscopeの使い方 cscope-howtouse
5. 制限事項 cscope-limitations
6. 使い方の提案 cscope-suggestions
7. 入手法と情報 cscope-info
現在のところUNIXとWin32で使える。
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1. Cscopeの紹介 cscope-intro
以下の文章はあるバージョンのcscopeのマニュアルから引用した:
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cscopeは貴方を助けるインタラクティブなスクリーン指向のツールです:
いつ終わるかわからない厚いソースリストのページをめくることなく、Cプログ
ラムがどのように働くかを知る。
プログラム全体を知らなくても、バグを修正するために変更すべきコードの位
置を見つける。
列挙変数(enum)に値を追加するといった提案された変更の影響を検証する。
既存の関数に引数を追加したというような全部のソースファイルに施された変
更を検証する。
全部のソースファイルのグローバル変数の名前を変える。
ファイルの指定された行にある定数をプリプロセッサーのシンボルに変更する。
これは次のような質問に答えるように意図されている:
どこでこのシンボルが使われたのか?
それがどこで定義されたのか?
この変数がどこでその値を得たのか?
このグローバルシンボルの定義は何か?
この関数はどのソースファイルのどこにあるのか?
どの関数がこの関数を呼んでいるのか?
どの関数がこの関数から呼ばれているか?
"メモリが足りない" というメッセージはどこから来たのか?
このソースファイルはディレクトリのどこにあるのか?
どんなファイルがこのヘッダーファイルをインクルードしているのか?
cscopeは起動すると最初に1度だけソースファイルからシンボルデータベースを作成
し、このデータベースを用いてこれらの質問に答える。2度目以降の起動では、ソー
スファイルが変更されたかソースファイルのリストが異なる時にだけデータベースが
再構築される。データベースが再構築される時でも変更されていないファイルについ
ては過去のデータベースよりコピーされるので、初めから構築し直すよりも高速に
構築できる。
-----
通常cscopeを起動すると、上のような問い合わせ(クエリ)を入力できるフルスクリーン
の選択画面が表示される。しかしながら、一度クエリが見つかりマッチを含むソース
ファイルを編集するためのエディタを指定してあると、普段viでCtrl-]や:tagコマンド
でやっているようなタグからタグへの単純なジャンプはできなくなる。
Vimのcscopeインターフェイスはcscopeの行指向インターフェイスを利用することでこ
れを行い、実クエリに対する出力を解釈する。cscopeのクエリの結果は最終的に通常の
tagsのようになるので、普通のタグのようなジャンプ操作 (Ctrl-]や:tag) を行うこと
ができ、タグスタックをCtrl-Tで逆に辿ることも可能になる。(しかしキーマップの再
定義やコマンドやオプションの設定をしないで、まったく単純にCtrl-]や:tagと同じよ
うにジャンプできるわけではないことに注意して欲しい。cscopeインターフェイスがど
のように働くのか、どういう使い方が提案されているのかは残りのセクションを参
照。)
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2. Cscopeに関係するコマンド cscope-commands
:cscope :cs :scs :scscope E259 E262 E560 E561
全ての cscope のコマンドは cscope コマンドのサブコマンドとしてアクセスすること
ができる。
:cscope または :cs がメインコマンドである。
:scscope または :scs はウィンドウ分割を伴って同じことを行う。
:lcscope または :lcs はlocationリストを使用する。:lcscope を参照
のこと。
利用可能なサブコマンドは:
E563 E564 E566 E568 E622 E623 E625
E626 E609
add : 新しいcscopeデータベース/接続を追加する。
使用法 :cs add {file|dir} [pre-path] [flags]
[pre-path] cscopeに-Pコマンドで渡されるパス名
[flags] cscopeに引き渡す追加フラグ
例
:cscope add /usr/local/cdb/cscope.out
:cscope add /projects/vim/cscope.out /usr/local/vim
:cscope add cscope.out /usr/local/vim -C
:cscope add /projects/vim/cscope.out /usr/local/vim
:cscope add cscope.out /usr/local/vim -C
cscope-find cs-find E567
find : cscopeに問い合わせる。#5オプション(grepパターンを変更する)以外の全
cscopeクエリオプションが使用可能。
使用法 :cs find {querytype} {name}
{querytype}は実際のcscopeのラインインターフェイス
の番号(デフォルトのnviコマンド)に対応する:
0 or s: Cのシンボルを検索
1 or g: 定義を検索
2 or d: この関数から呼ばれる関数を検索
3 or c: この関数を呼んでいる関数を検索
4 or t: 文字列を検索
6 or e: egrepパターンを検索
7 or f: このファイルを検索
8 or i: このファイルを参照(#include)しているファイルを検索
9 or a: このシンボルが変数に割り当てられた場所を検索
4 と 6 以外のタイプでは、{name} における先頭のスペースは取り除かれる。
4 と 6 では {querytype} と {name} の間にちょうど 1 個のスペースが挿入
される。
例
:cscope find c vim_free
:cscope find 3 vim_free
:cscope find 3 vim_free
この2つの例は、同じクエリ("vim_free" を呼び出している関数を検索)を
実行する。
:cscope find t initOnce
:cscope find t initOnce
:cscope find t initOnce
この例の上の方は、"initOnce" というテキストを検索し、下の方は
"initOnce" を検索する。
:cscope find 0 DEFAULT_TERM
この例を Vim 5.1 のソースコードに対して行うと、以下の出力を生成す
る。
Cscope tag: DEFAULT_TERM
# line filename / context / line
1 1009 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"amiga"
2 1013 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"win32"
3 1017 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"pcterm"
4 1021 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"ansi"
5 1025 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"vt52"
6 1029 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"os2ansi"
7 1033 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"ansi"
8 1037 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
# undef DEFAULT_TERM
9 1038 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"beos-ansi"
10 1042 vim-5.1-gtk/src/term.c <<GLOBAL>>
#define DEFAULT_TERM (char_u *)"mac-ansi"
11 1335 vim-5.1-gtk/src/term.c <<set_termname>>
term = DEFAULT_TERM;
12 1459 vim-5.1-gtk/src/term.c <<set_termname>>
if (STRCMP(term, DEFAULT_TERM))
13 1826 vim-5.1-gtk/src/term.c <<termcapinit>>
term = DEFAULT_TERM;
14 1833 vim-5.1-gtk/src/term.c <<termcapinit>>
term = DEFAULT_TERM;
15 3635 vim-5.1-gtk/src/term.c <<update_tcap>>
p = find_builtin_term(DEFAULT_TERM);
Enter nr of choice (<CR> to abort):
出力には幾つかの情報を示している:
1. タグの数(例には15個ある)
2. タグが在る行番号
3. タグの在るファイル名
4. タグのコンテキスト(例えばグローバルか関数名か)
5. ファイルの該当行そのもの
help : 短い解説を表示する。
使用法 :cs help
E261
kill : cscopeとの接続を切断する(もしくは全ての接続を切断する)。
使用法 :cs kill {num|partial_name}
cscopeとの接続を切断するには、接続番号か部分的な名前を指定しなけれ
ばならない。「部分的名前」とは単純にcscopeデータベースのパス名の一
部である。部分的名前を使用してcscope接続を切断する時には注意するこ
と!
接続番号-1を指定すると、全てのcscope接続が切断される。
reset : 全てのcscope接続を再初期化する。
使用法 :cs reset
show : cscope接続を表示する。
使用法 :cs show
:lcscope :lcs
このコマンドは ":cscope" とほぼ同じだが、オプション 'cscopequickfix' がオンに
なっている場合、quickfix リストでなくカレントウィンドウのlocationリストで
cscope の結果を表示する。
:cstag E257 E562
ctagsとcscopeを同じように使うのならば、両方を順に検索してジャンプを行うのに
:cstagが利用できる。例えば、最初にcscopeデータベースを検索し、見つからなかっ
た時には、tagsファイルを検索することができる。どちらを先に検索するかはcstoの
値で決まる。詳細はcscope-optionsを参照。
:cstagがcscopeデータベースを検索する時には、識別子に対して ":cs find g" と同
じように働く。
:cstagがtagsファイルを検索する時には、識別子に対して:tjumpと同じように働
く。
==============================================================================
3. Cscopeオプション cscope-options
全てのcscopeのオプションは:setコマンドによって設定できる。理想的には起動ファ
イルのどれか1つ (例: .vimrc) で行うであろう。cscopeに関係する幾つかの変数は
.vimrcの中だけで有効である。Vimが起動した後にそれらの変数を変更しても効果が
無い!
cscopeprg csprg
'cscopeprg' にはcscopeを実行するコマンドを指定する。省略値は "cscope"。例:
:set csprg=/usr/local/bin/cscope
cscopequickfix csqf E469
{+quickfix付きでコンパイルしないと利用できない}
'cscopequickfix' はcscopeの結果を表示するためにquickfixウィンドウを使うかどう
かを決める。これはコンマ区切りのリストである。要素は cscope-findコマンド (s
または g, d, c, t, e, f, i, a) とフラグ (+ または -, 0) から成っている。
'+' は結果がquickfixウィンドウに追加されることを示す。
'-' はそれ以前の結果を消すことを意味する。'0' や何も指定していないコマンドは
quickfixウィンドウを使わない。探索は始まりから最初のコマンドを見つけるまで実行
される。
デフォルトの値は "" (quickfixを使わない)。次の値が便利だろう:
:set cscopequickfix=s-,c-,d-,i-,t-,e-,a-
cscopetag cst
'cscopetag' が設定されていると、コマンド ":tags"、CTRL-]、そして "vim -t" はデ
フォルトの:tagの代わりに、常に ":cstag" を使うようになる。事実上、tagファイル
と同じようにcscopeデータベースを検索することができるようになるだろう。省略した
場合はオフ。例:
:set cst
:set nocst
:set nocst
cscoperelative csre
'cscoperelative' が設定されていて、cscope にプリフィックスが与えられていない場
合 (プリフィックスは cscope の -P オプションの引数である)、絶対パスを得るため
に、cscope.out が保存されているディレクトリ (通常はプロジェクトのルート) が使
われる。初期設定はオフである。Note: このオプションは cscope (cscopeprg) がプリ
フィックスパス (-P) なしで初期化されている場合のみ効果がある。例:
:set csre
:set nocsre
:set nocsre
cscopetagorder csto
'csto' の値は:cstagが検索を実行する順序を決定する。'csto' が0に設定されてい
るならば、先にcscopeデータベースが検索され、cscopeでは見つからなかった時にだけ
tagファイルが検索される。'csto' が1ならば、cscopeデータベースの前にtagsファイ
ルが検索される。省略値は0。例:
:set csto=0
:set csto=1
:set csto=1
cscopeverbose csverb
'cscopeverbose' が設定されていないと(デフォルト)、cscopeデータベースを追加した
際の成否結果のメッセージが表示されない。理想的には、.vimrcの中でcscopeデータ
ベースを追加する前にリセットし、追加し終わった後で設定すべきである。設定してお
けば、Vim使用中にデータベースの追加に失敗した時、(望むらくは原因を特定するの
に)役立つメッセージが表示されるだろう。例:
:set csverb
:set nocsverb
:set nocsverb
cscopepathcomp cspc
'cspc' の値はファイルパスのうち幾つの構成要素を表示するか決定する。省略値であ
る0を設定した時には完全なパスが表示される。値として1を設定すればファイル名だけ
が表示される。その他の値であれば、その数だけ構成要素を表示する。例:
:set cspc=3
ファイルパスのうち最後の3つ(ファイル名と2段上までのディレクトリ名)を表示する。==============================================================================
4. Vimでのcscopeの使い方 cscope-howtouse
最初にやらなければならないことは、ソースコードに対してcscopeデータベースを構築
することである。最も基本的なケースでは、単純に "cscope -b" とする。詳細につい
てはcscopeのマニュアル(manページ)を参照して欲しい。
cscopeデータベースがあるならば、次にそのデータベースをVimへ "add" しなければな
らない。これはcscopeとの "接続" を確立し、それをVimが使えるような状態にする。
これは.vimrcや、vim起動後に手動で行うことができる。例えば、cscopeデータベース
"cscope.out" を追加するには、次のようにする:
:cs add cscope.out
この結果は ":cs show" を実行することでもう一度チェックすることができる。これは
次のような出力を生成する:
# pid database name prepend path
0 28806 cscope.out <none>
0 28806 cscope.out <none>
Note:
Microsoftのランタイムライブラリの制限により、Win32バージョンでは本当のプロセス
IDではなく0が表示される。
一旦cscope接続が確立されれば、cscopeへクエリを送信でき、その結果を表示すること
ができる。クエリは ":cs find" コマンドにより生成される。例:
:cs find g ALIGN_SIZE
これは最終的に結構な量のタイプを必要とするのでやっかいである。しかしながら、
ショートカットキーをマッピングしてこれを避ける方法がある。その方法については
cscope-suggestionsを参照のこと。
一致する項目が1つしかなければ、自動的にその場所へ移動する。複数の結果が得られ
た場合には、行きたい項目を選択できる画面が表示される。新しい場所へ移動した後
は、単にCTRL-Tをタイプすることで以前の位置へ戻ることができる。
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5. 制限事項 cscope-limitations
Vimのcscope機能は4つのシステムコール:fork(), pipe(), execl(), waitpid() をサ
ポートしているシステムでのみ利用可能である。これはほとんどUNIXシステムだけに限
られることを意味している。
加えて、CscopeはWin32でも動く。Win32で動くcscopeについて詳しくは次のサイトを見
ること (リンク切れのようだ):
http://iamphet.nm.ru/cscope/index.html
http://cscope.sourceforge.net でダウンロードできる、DJGPP でビルドしたバージョ
ンは、Vim では動かないことがわかっている。
ハードコードされた限界:
:cstag がタグファイルを検索するときの :tjump の動作はカスタマイズできない
(例: tjump でなく tselect を使うことができない)。
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6. 使い方の提案 cscope-suggestions
次のエントリを.vimrcに記述する(パス名は環境にあわせて然るべく変更すること):
if has("cscope")
set csprg=/usr/local/bin/cscope
set csto=0
set cst
set nocsverb
" add any database in current directory
if filereadable("cscope.out")
cs add cscope.out
" else add database pointed to by environment
elseif $CSCOPE_DB != ""
cs add $CSCOPE_DB
endif
set csverb
endif
set csprg=/usr/local/bin/cscope
set csto=0
set cst
set nocsverb
" add any database in current directory
if filereadable("cscope.out")
cs add cscope.out
" else add database pointed to by environment
elseif $CSCOPE_DB != ""
cs add $CSCOPE_DB
endif
set csverb
endif
'cscopetag' を設定することで、:tag コマンドの実体を :cstag で効率的に置き換え
ている。これには :tags, CTRL-], そして "vim -t" も含まれる。こうすることで、通
常のtagコマンドはctagsが生成したtagファイルだけでなく、cscopeデータベースも検
索するようになる。
あるユーザーは通常のtagの振る舞いはそのままに、:cstagへアクセスする異なった
ショートカットを望むかもしれない。例えば次のコマンドでCTRL-_(アンダースコア)
に:cstagをマップできる:
map <C-_> :cstag <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
良く使われる2つのcscopeのクエリ(":cs find" を使う)は、ある関数を読んでいる全て
の関数を探すのと、あるCのシンボルを使用している箇所全てを探すものである。これ
を行うには、例としてこのようなマップを使うことができる:
map g<C-]> :cs find 3 <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
map g<C-\> :cs find 0 <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
map g<C-\> :cs find 0 <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
このマッピングによりCTRL-] (右角カッコ)とCTRL-\ (バックスラッシュ)を、カーソル
の下にある関数名やCシンボルを素早くcscopeに問い合わせ結果を得るのに利用できる
ようになる。
もしくは次の仕組みを使うこともできる。これは Vim/Cscope のチュートリアルに影響
を受けた(http://cscope.sourceforge.net/)。
nmap <C-_>s :cs find s <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>g :cs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>c :cs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>t :cs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>e :cs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>f :cs find f <C-R>=expand("<cfile>")<CR><CR>
nmap <C-_>i :cs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-_>d :cs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>a :cs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>g :cs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>c :cs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>t :cs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>e :cs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>f :cs find f <C-R>=expand("<cfile>")<CR><CR>
nmap <C-_>i :cs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-_>d :cs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-_>a :cs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
" 'CTRL-spacebar' を使うと結果を新しいウィンドウで表示する。
nmap <C-Space>s :scs find s <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>g :scs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>c :scs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>t :scs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>e :scs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>f :scs find f <C-R>=expand("<cfile>")<CR><CR>
nmap <C-Space>i :scs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-Space>d :scs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>a :scs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>g :scs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>c :scs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>t :scs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>e :scs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>f :scs find f <C-R>=expand("<cfile>")<CR><CR>
nmap <C-Space>i :scs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-Space>d :scs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space>a :scs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
" CTRL-space を2回連続して押すとウィンドウを縦に開く
nmap <C-Space><C-Space>s
\:vert scs find s <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>g
\:vert scs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>c
\:vert scs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>t
\:vert scs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>e
\:vert scs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>i
\:vert scs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-Space><C-Space>d
\:vert scs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>a
\:vert scs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
\:vert scs find s <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>g
\:vert scs find g <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>c
\:vert scs find c <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>t
\:vert scs find t <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>e
\:vert scs find e <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>i
\:vert scs find i ^<C-R>=expand("<cfile>")<CR>$<CR>
nmap <C-Space><C-Space>d
\:vert scs find d <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
nmap <C-Space><C-Space>a
\:vert scs find a <C-R>=expand("<cword>")<CR><CR>
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7. 入手法と情報 cscope-info
まだcscopeを持っていない(あなたのコンパイラのライセンスやOSのディストリビュー
ションに含まれてない)のならば、次の場所から無料で入手できる:
http://cscope.sourceforge.net/
cscopeはSCOによりBSDライセンスに基づいて配布されている。
Solaris 2.xでは、Cコンパイラのライセンスを入手していれば、cscopeも入手している
だろう。どちらも通常は/opt/SUNWspro/binに格納される。
古いcscopeのクローン("cs" という名)のソースコードがネットで入手可能である。た
だし様々な理由で、これはVimではサポートされない。
オリジナルのcscopeインターフェイス/サポートはAndy Kahn <ackahn@netapp.com>に
よって書かれた。元となった構造(かなり小さいコードだった)はnviのcscopeインター
フェイスから改作された。
cscope-win32
Win32バージョンのcscopeについてはこのサイトを参照すること (放置されているよう
に見える)
https://code.google.com/archive/p/cscope-win32/
Win32への対応は Sergey Khorev <khorev@softlab.ru> がしてくれた。Win32に固有の
問題については彼に問い合わせていただきたい。
vim:tw=78:ts=8:noet:ft=help:norl: