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VisualStudioを使ってのビルド方法


ビルド手順はVimのバージョンによって一部変更されていることがあります。公式のビルド手順は、ソースファイル内の src/INSTALLpc.txt および、VC用Makefile内のコメントを参照してください。

ここではVisualStudio(2010以降)が既にインストールされている前提で説明します。

  1. Gitのインストール

    GitからGitをインストールします。

  2. ソース取得

    コマンドプロンプトから以下を実行します。

    git clone https://github.com/vim/vim.git
    

    git cloneを実行した後にソースが更新された場合は、以下のコマンドで最新のソースを取得できます。

    git pull
    

    特定のバージョンを指定して取得する場合は、以下のコマンドを実行します。

    git checkout v7.4.393
    
  3. コンパイル

    必要に応じてビルド前にvcvarsall.batvcvars32.bat等を実行して、VCを動かすための環境変数をセットアップして下さい。vim/srcフォルダ内にあるmsvc****.batが使える場合もあります。

    vim/srcフォルダに移動し以下のコマンドを実行します。

    nmake -f Make_mvc.mak GUI=yes IME=yes MBYTE=yes ^
      ICONV=yes DEBUG=no
    

    もしPerl拡張やPython2/3拡張、Lua拡張などを使う場合は以下の様に指定します。

    nmake -f Make_mvc.mak GUI=yes IME=yes MBYTE=yes ICONV=yes ^
      PERL=C:\strawberry\perl DYNAMIC_PERL=yes PERL_VER=526 ^
      PYTHON=c:\python27 DYNAMIC_PYTHON=yes PYTHON_VER=27 ^
      PYTHON3=c:\python36 DYNAMIC_PYTHON3=yes PYTHON3_VER=36 ^
      LUA=c:\lua53 DYNAMIC_LUA=yes LUA_VER=53 ^
      CSCOPE=yes NETBEANS=yes DEBUG=no
    

    注意) 複数行に跨るのでバッチファイルに記載して実行して下さい。(行末の ^ は行継続を示しています。)

    Ruby拡張を使うには少々面倒な手順が必要になるため、ここでは説明を割愛します。通常はRubyとVimを同じコンパイラでビルドする必要があるのですが、現在Windowsで広く使われているRubyInstallerはMinGWでビルドされているので、そのままではVCから使うことができないためです。 詳細は、src/INSTALLpc.txtの “Building with Ruby support” の項を参照してください。

    Vim 7.4.393以降で使えるようになったDirectWriteを有効にするには、DIRECTX=yes を指定する必要があります。

    VC2012以降を使う場合は、SDK_INCLUDE_DIRWin32.mak があるフォルダを指定しなければならない場合があります。例:

    nmake -f Make_mvc.mak "SDK_INCLUDE_DIR=C:\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows\v7.1A\Include" ...
    

    SDK_INCLUDE_DIR の指定が必要かどうかは、Vimのバージョンに依存します。


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