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GTK版GVimが起動時に数十秒待たされる問題が修正されました。

Posted on 2012-05-20


Ubuntu 12.04 でパッケージマネージャ経由でインストールされた GVim が起動時に数十秒ハングする問題が修正されました。

Patch 7.3.520

Bug #987707 “gvim in Precise can’t connect to ibus and takes a l…” : Bugs : “vim” package : Ubuntu

Ubuntu 12.04 ではグローバルメニューが採用されており、これを実現する為に GTK の初期化時に DBus セッションを作成します。しかしながら GVim は起動時に fork して子プロセスを起動し、子プロセス側で GUI を起動しています。その際 GTK の初期化を親プロセスで行なっており、その後親プロセスは終了する処理となっておりました。これにより作成直後に切断された DBus セッションに対してグローバルメニューの通知がタイムアウトしており、本現象が発生しておりました。

今回パッチ 7.3.520 により、親プロセスでは GTK 初期化処理を行わない様にする修正が行われました。

暫くすると修正されたパッケージにアップデートされるかと思われます。他の Linux Distribution をお使いで本現象に遭遇しておられましたら、最新版でビルドする事で修正されるはずですので、ご確認下さい。

追記

一部 vim -g で起動した時に旨く動かないとの報告があります。再現出来る方は vim-jp.org にご連絡下さい。

追記2: 2012-05-27

7.3.530 & 7.3.531 で解決しました。


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