Hack #100: vimrcにパスワード等を記述しなくてもよくする
Posted at 2009/11/09ツイート
問題
blogger.vim などの Plugin を利用する場合、 .vimrc にパスワード等の設定を記述する必要があります。 GitHub や Vimrcbox に .vimrc を公開している場合、そのままでは利用することができません。
解決
pitconfig.vim もしくは rbpit.vim を利用することで .vimrc に直接記述することなくパスワード等を設定することが可能です。
準備
pitconfig.vim を利用する場合は Perl インターフェイス付きの、 rbpit.vim を利用する場合は Ruby インターフェイス付きの Vim を準備してください。手元の Vim がこれらのインターフェイス付きでない場合は、ソースからコンパイルする必要があります。コンパイル方法については本 Hack の範囲を超えるので省略します。
また pitconfig.vim なら Config::Pit を CPAN から、 rbpit.vim なら pit を Rubygems からインストールします。
Plugin のインストール
pitconfig.vim または rbpit.vim を Plugin Directory へコピーしてください。 Plugin Directory については :h add-global-plugin
を参照してください。
pitconfig.vim と rbpit.vim の違いは Perl インターフェイスを利用するか Ruby インターフェイスを利用するかの違いのみで、動作は同一です。1
設定
設定は Config::Pit の ppit コマンドや pit の pit コマンドから設定することが可能です。デフォルトのプロファイル名は vimrc ですが、変更することも可能です。
pit set vimrc
設定はYAMLとして記述します。例として blogger.vim の設定方法を記述します。
---
blogger_blogid = 7772225564702673313
blogger_email = blogger.vim@gmail.com
blogger_pass = bloggervimvim
また、 Vim の Command Mode から以下の要領で設定を行うこともできます。例として blogger.vim の設定方法を記述します。
:let g:blogger_blogid = 7772225564702673313
:let g:blogger_email = "blogger.vim@gmail.com"
:let g:blogger_pass = "bloggervimvim"
:PitAdd g:blogger_blogid g:blogger_email g:blogger_pass
:PitSave
デフォルトプロファイル名の設定
デフォルトでのプロファイル名は vimrc になっていますが、 g:pitconfig_default でデフォルトのプロファイル名を変更することが可能です。
コマンド
:PitLoad (プロファイル名)
プロファイル名に保存された設定をロードします。
:PitReload
デフォルトプロファイルをリロードします。
:PitAdd (変数名)
引数で指定した変数を :PitSave
で保存する対象に設定します。変数名は複数指定可能です。
:PitDel (変数名)
引数で指定した変数を :PitSave
で保存する対象から外します。変数名は複数指定可能です。
:PitSave (プロファイル名)
引数で指定したプロファイル名を使用して設定を保存します。引数なしで実行した場合はデフォルトプロファイルに保存します。
注意
MacVimを利用している場合、 pit は Mac OSX 標準の Rubygems (/usr/bin/gem) を利用してインストールする必要があります。 MacPorts を利用して ruby 及び rb-rubygems をインストールしていたとしても、使われるのは Mac OSX 標準の Rubygems になります。
from_kyushu-
元々 rbpit.vim 自体が pitconfig.vim が動作しなかったという理由で、Perl 部分を Ruby で書き直したものです。 ↩
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