Hack #34: Vimのディレクトリ構成
Posted at 2009/06/30ツイート
Vimのディレクトリ構成を知ることで、プラグインのインストールや動作のカスタマイズが容易になります。ここではVimの基本的なディレクトリ構成について解説します。
- Vimのディレクトリ構成:
- Vimのディレクトリ構成は$VIMRUNTIMEと$HOME/.vimでほぼ同じです。スクリプトファイルが読み込まれる順番は
set runtimepath?
で確認することが出来ます。 -
- after
- プラグインが読み込まれた後に読み込まれるプラグインを格納します。例えば、’after/syntax/c.vim’はsyntax/c.vimが読み込まれた後に読み込まれます。プラグインを直接書き換えずに、自分の好きな動作を追加させたいときに便利です。
- autoload
- 起動時に必ず読み込まれるpluginとは違い、機能を呼び出されたとき、自動的に読み込まれるプラグインを格納します。上手く使用すれば、Vimの起動速度を削減することができ、Vimの使用メモリ量も削減できます。
- colors
:colorscheme
で呼び出される色定義ファイルです。- compiler
:compiler
で呼び出されるコンパイラのコマンドを定義したファイルです。- dict
- 辞書補完用の辞書ファイルです。実際はディレクトリは自由なのですが、慣習的にdictとすることが多いようです。
- doc
:help
で呼び出されるVimやプラグインのヘルプファイルです。- ftdetect
- ファイルタイプを検出するVimスクリプトファイルを格納します。
- ftplugin
- ファイルタイプごとに読み込まれるプラグインファイルです。キーマッピングやローカルオプションを設定します。
- indent
- ファイルタイプごとに読み込まれるインデント情報を定義したファイルです。
- keymap
- キーコードと入力する文字を対応づけるファイルです。普通のユーザーは触ることがないでしょう。
- lang
- Vimのメッセージを各言語に翻訳したファイルが格納されています。
- macros
- 自動的には読み込まれないVimスクリプトファイルです。必要なときに直接読み込んで使用します。
- plugin
- 自動的に読み込まれるVimスクリプトファイルです。大抵のプラグインはこのディレクトリにインストールします。
- spell
- スペルチェック用の辞書ファイルです。
- syntax
- ファイルタイプごとのシンタックスハイライトを設定するVimスクリプトファイルです。
- tools
- Vimスクリプトファイルではない、ちょっとしたスクリプトファイルです。
- tutor
- 各言語に翻訳されたVimのチュートリアルが格納されています。
- ftpluginは
filetype plugin on
、syntaxはsyntax enable
、indentはfiletype indent on
を.vimrcで設定しないと読み込まれません。注意してください。 - after
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